2010/08/07

■御話■





最近友人と話づくりをしてるのもあって、友人の舞台とかサマーウォーズ観るのにしても、いろんな所を意識しながら観てる。

前者は、
「ボクたちの秘密チキ」
~㊙戦隊裏レンヂャー~
って題名で、雑居ビルを基地にして活動してるレンヂャーに、バイト代目当ての大学生が入団したとこから物語が始まって、ある時基地で陽性のマークの出た妊娠検薬が見つかる。それを引き金に、レンヂャーやその基地の事務員達の関係がいろいろ発覚しだして…
って感じだったんだけど、小さな展開→解決が沢山あって、結局全体的な大きな流れがみえなかった。レンヂャーの活動自体も結局良く解らないままだったし、客席側からだけ解る伏線「志村うしろ!」的なのもなくて、誰にも感情移入できなかった。脚本自体が演者目線で作られてそうな印象が大きかったかな。細かい「やってみたい事」を沢山入れて、やってる側で満足しちゃってる感じ。
演技のクオリティーは良かった。

後者の
「サマーウォーズ」
このストーリー概要は随所にアップされてると思うから省く。
去年公開された頃、周りで観に行ったっていう人の評価が割と高く、いいイメージを持った状態で今回地上波初登場のテレビ版をみたんだけど、正直なところ、買い被りすぎてたなっていう印象。田舎でオフライン上でのリアルな人のつながりを大事にする大家族と、そこに突然介入する事になる、オンライン上でのシステム上のつながりに依存した(まではいかないか)少年。花札みたいなある種運まかせのゲームに強いという武器を持つ前者に、数学オリンピックの日本代表にあと一歩という計算力だけが取り柄の後者。こういった舞台やキャラクターの設定はいいけど、ストーリー進行上いくつか出てくる突っ込みどころや、予想の出来るベタな決着。しかも御都合主義的にまとめられている。
設定にリアリティがある分、進行に無理矢理感が出て一気にしらけた

と、偉そうにボロクソ言ってみる。
両方観て感じたのは、当たり前だけどいくら良い駒やその色づけを思い付いても、全体の流れがしっかりと作られていないと何にもならないという事。一枚画を描くわけではなく、一つの時間軸を作り上げる事の難しさを改めて意識させられた。





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